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書籍紹介 |
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No.27
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樹木は葉で光合成をして糖を作り、体を維持しています。葉っぱで稼いでいるのです。枝はその枝についている葉でしか自分を維持することができません。他の枝から栄養をもらうことはできないのです。 下枝はあまり光が当たらないのであまり稼げず柔細胞における糖の蓄積が少なく、途中で切ると胴吹きが出ず枝全体が枯れてしまうことが多いのですが、この桜はかろうじて胴吹きを出して稼ごうとがんばっていました。 しかし、秋に見てみるとすべての枝が除去されていました。葉がないと枝は維持できません。 この剪定は道の上に危険な枯枝を作る行為です。この下枝を残しておきたいのなら、胴吹き枝を切ってはいけません。おそらく、胴吹き枝の役割を知らないのでしょう。下枝がいらないのなら、元の部分で切らないといけません。(苗) |
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