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入会 ・ 会報 |
● 樹木調査隊 |
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書籍紹介 |
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No.13
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樹木が多くて、土も硬くてあまりよい環境ではない場所で生活しているスダジイ。枝を切ったあとから普及が入ったのか、穴が沢山あいている。4年前と今の写真をよく見比べないとわからないが、すこし穴が小さくなっている。4年間でこつこつと穴を閉じようとがんばっている。
(苗) |
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温暖化防止で冷房温度を高めに設定したり、クールビズをやっているのに、その流れに逆行するように真夏の剪定が行われます。木は葉が茂るほど涼しさを提供してくれるのに、あまり関連付けられていないように思います。 木は根から吸った水分をほとんど葉から放出します。光合成に使われる水は樹木が消費する水の1%以下で、ほとんどを葉の気孔から放出しています。その理由はの1つ水が葉から蒸散するときの気化熱で葉面を冷やしているからだと考えられます。 夏の暑い日、木陰で涼んだことのある人は、それを実感できるでしょう。建物の日陰より木陰の方が断然涼しいのです。 木も風通しをよくしないと暑いだろうとばっさり枝を切っているのかもしれませんが、せっかく体を冷やしてくれる葉を少なくすると、逆に木も暑さにまいってしまいます。人にとっても木にとっても夏に枝を切ってしまうのはマイナスです。夏は葉を茂らせて、涼しさをもらいましょう。 (苗)会報No.27より |
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