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樹木調査隊
樹木Q&A・健康チェック
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Q16.昨年、2.0m程度の寄株立ちのヤマボウシを植えましたが、この時期になると葉の一部がぬれていて常にベトベトしています。これは何かの病気なのでしょうか。その場合どういう処置を行えばよろしいでしょうか。教えてください。また、花が咲きやすくさせるにはどうすればよいのでしょうか。日当たりはよく土壌改良材も植える際に標準ほどまぜましたが、今年も咲きませんでした。
A16.べとべとはアブラムシやカイガラムシ、ハゴロモ、カメムシなどが出す甘露だと思われます。体の中の糖濃度を調節するために余分な糖分を排泄するのです。枝などにそういった虫はいませんか?カイガラムシ以外は動けるので、いなくなっている可能性もあります。もしカイガラムシなら、たわしや歯ブラシで落とせば駆除できます。
 あと、全体の状態がわからないので予想ですが・・・
日当たりがよいということですが、寄植えというのが気になります。数本同じ場所に植えられている状態では、日当たりの良い場所といえども樹にとっては木の陰になります。寄植えされた1つ1つの個体別に葉の量を見てみてください。わけてみてみると、葉が少なくはないですか?お互いに被圧しあっている状態では、病害虫も入りやすくなります。
株立ちならば、1つの個体なのでいいのですが、寄植えはいくつもの個体が狭い場所を共有することになるので、光や土のスペースの取り合いになります。寄植えされた1本1本を観察して、元気そうな1個体だけを残して育てることが木にはよいと思います。残す木以外は根元で切り、引っこ抜いたりしないほうが良いでしょう。
矢印はカイガラムシ 矢印は甘露 サツマイモにつくカメムシ
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